第76回 東北六県写真師会連合会 宮城大会

−明日が見える六つの和から−

 東北六県写真師会連合会第76回大会並びに平成30年度定時総会が宮城県仙台市の秋保温泉岩沼屋にて「明日が見える六つの和から」をテーマに開催されました。東北各地の会員、商社メーカー会員、今回講演いただく福岡県・はこざき写真館の荒木敬介氏を迎え、盛大なものとなりました。
 午前中に理事役員会、午後から定時総会並びに大会、商社機材展示が行われ、荒木敬介氏の記念講演となりました。

 総会は伊藤正春副会長(福島県)の議長で進行し、役員改選では現会長三浦晴行氏が再任され、現執行部の続投が承認されました。また、今後の円滑な活動に必要となる、年会費の引き上げに伴う予算案の修正案が提示され承認されました。今回の大会テーマに沿って東北六県の人の和、協力、連携、団結といった強い絆をより深めてゆくことが強調されました。
 
 大会は大内啓造副会長(宮城県)の挨拶に始まり、恒例の写真コンテスト受賞式が行われました。若い年齢層の方の受賞者が多く、時流の感性を生かしつつ、確かな表現力で制作された数々の写真は見ごたえがありました。最後に次期開催県の福島県会長である、伊藤正春副会長の挨拶で閉会となりました。

 今回の記念講演会は福岡県のはこざき写真館・荒木敬介氏を講師にお迎えし、「吼えろ写真館!」~自分流スタイルで選ばれる写真館を目指して~と題して氏の数多くの作例とともに行われました。
お客様の価値観の変化を捉えて、その場の光を利用した作画を研究し、タングステンライトの組み合わせで「荒木調」といわれる暖色調の深みのある作画を確立されました。他に被写体の動きを生かした作画、自然光を生かしたウインドライティング、レトロ調写真など、これらの作画を氏の独自の強みとして打ち出し、他店とは違う支持を多く得てこられました。
「無償の愛の集まり」それが家族であり、それが家族の本質。その愛によって、幸せを感じた時にカタチに残そうとする、それが写真だと氏は言われました。そうした思いの籠った写真を撮ることが写真館の仕事となっている故に一枚一枚を大切に、一生懸命に撮影していく姿勢が求められるのだといわれました。このような真摯な姿勢は必ずお客様に伝わるもので、支持され続けていく源ということなのだと説かれていました。

参加者全員での記念写真撮影の後、夜には盛大な懇親会が行われました。
アトラクションにバンド演奏を加え、各県の会員同士が和やかに交流する楽しいひと時となりました。
後半には商社の方々の挨拶があり、さらに各県ごとの会員がステージに登壇し、各県のカラーが出たPRがありました。翌22日は講演会講師の荒木氏にも参加いただいて、コンテスト入賞作品の講評会が催されました。作品一点一点に丁寧なコメントをいただき、作者はもとより参加者全員にとって良い勉強の場になったと思います。

 多くの学びや会員間の交流を深められ、来年の福島での再会を誓い、盛況のうちに宮城大会も終わる事ができました。


宮城県写真館協会庶務部 デミツ写真館 近江肇